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8to2 竹内公太による福島第一原子力発電所事故関連記事
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先日より、現場の作業員の方々のメンタル面でのサポートについて会見で質問しております。
東京電力によりますと、防衛医科大学の協力を得て作業員のメンタル面でサポートする目的で
福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所においてカウンセリングを実施しているとのことです。
相談件数は7~9月でのべ145人の相談がありました。(福島第一で86人、福島第二で59人)
相談内容について全体的に何らかの傾向が見られる場合は安全推進連絡会へ対策を打診する可能性はあるが
現時点では内容の分析もまだ行われていないそうです。
川俣 晋 本部長代理によりますと、そうした分析と対策の必要性は感じておられるとのこと。
 
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■ 大型クレーンワイヤー落下、作業員二名が負傷

東京電力によりますと10月29日8:30頃、大型クレーン解体時にワイヤーが落下し作業員2名が複数ヵ所の骨折などの負傷する事故がありました。
協力会社の40代の男性があご、肋骨、両足のすね、右腕に骨折し、ドクターヘリで福島県立医科大学附属病院へ搬送。現在集中治療室で治療中。 また20代の男性が打撲などのけがを負い、業務車でいわき市立綜合磐城共立病院に搬送。
落下したワイヤーは直径28mm、重さは432kgで、当時現場では17名の作業員が一号機建屋カバー建設に使用した大型クレーンの解体作業中でした。
現在東京電力及び現場工事を請け負った清水建設では詳しい事故原因などを調査中です。


■ 冬に向けた対策

・作業員のケア
感染症の予防が中心になり、マスクの着用や手洗いの励行を周知する。
また、11月1日からJビレッジでインフルエンザの予防接種を無料で実施するそうです。

・設備のケア
凍結対策として、屋外の配管のうち特に流量の少ない箇所について、保温材や電気ヒーターの準備を行っている。

(参考)東電が無料でインフル予防接種 11月から全作業員対象に  2011/10/18 21:39  【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101801000984.html
(原発事故とは直接かかわりの無い記事ですが、是非見ていただきたく、記事にしました)

フェスティバル/トーキョーという舞台芸術の祭典が都内各所で開催されています。
その企画のひとつ、「Referendum―国民投票プロジェクト」という
体験型の演劇プロジェクトに参加してきました。

原発の推進/反対についての国民投票を実現させようという
シンポジウムや署名運動が全国的に行われています。
国民投票には、原発問題、憲法改正や死刑制度、諸外国との条約といった
非常に難しく重要な議題については、主権者の代理人たる政治家に決定させるのではなく
国民自身が表決すべきだという理念があります。

主催のPortBによりますと、この演劇プロジェクトはそうした社会背景をふまえながらも、
国民投票への参画を促すことを意図するものではなく、政治の力が及ばないところに
どうやって回路を作れるかということを、演劇として追求していく、とのことです。


詳しいことをここに書くよりも実際に体験していただきたいのですが、
このプロジェクトはそうした国民投票の仕組みを模しながらも、あるいくつかの工夫によって、
参加者に政治的決定にかかわることの責任をつきつけるような構造になっています。
(私はそう感じました)
大人としての責任、と言い換えても良いかもしれません。
素材としてはやわらかいものを用いながらも、そうしたすごみの感じられる作品だと思います。

原発問題について、ツイッターなどで手軽に"叫ぶ"ことのできる我々だからこそ体験すべきと思います。
来月11日まで都内各所~横浜~福島を巡回するようです。
20時~21時までやっている日も多いので、お仕事帰りにも立ち寄ってみてください。



Referendum―国民投票プロジェクト
キャラバンカー入場料:500円
フォーラム参加費:1000円
公演日程 :10月11日(火)~11月11日(金)
10月12日(水)~11月10日(木)都内各所での映像インスタレーション、およびフォーラム開催
11月11日(金)クロージング集会(予定)

アクセス:東京都内各所、詳細は下記HPから↓
http://www.referendum-project.com
この日の会見で、以前から質問していた件に回答いただきました。

■ 内部申告、通報システムについて

10月7日の会見で、松本さんは東京電力企業倫理相談窓口や保安院の窓口があり、
内部申告制度、匿名での通報の仕組みがあるとおっしゃいました。
私は勤務した際そのような窓口は知らされておらずシステムとしての機能は疑わしいと思っていました。

先日ふくいちライブカメラに映ったと名乗る方のウェブサイトにJヴィレッジの掲示板の写真が掲載されました。
ホワイトボードに「みなさんへのお知らせ」と題されいくつかの紙が貼り付けてあります。
複数の写真からも掲示物の内容は文字で書かれている通りだとほぼ確認できるのですが
その中に雇用条件が違った場合に資材部に連絡を促す紙はありますが、
その他の不正な事項を連絡する窓口についてなどの説明はありません。
また、東京電力のウェブサイト内にも内部申告の連絡先はありません。
掲示物に企業倫理窓口、保安院の窓口の連絡先を加えるべきではないか。
これについて東京電力さんに会見で伺いました。

A. ウェブサイト上には企業倫理相談窓口の連絡先は書いていません。
  協力企業の方々には各発電所に設置しております、
  安全推進連絡会という東京電力と各企業を結ぶ連絡会の設置や、
  各企業へのパンフレットの配布などという形で周知されています。
  ただ、最近急に多くの作業員の方が従事されるという状況になり、
  現時点では周知が不十分だったということではないかと思っております。

  Jヴィレッジの掲示板、また再度協力企業との連絡会を通じて
  相談窓口の存在をお示ししたいというふうには思っております。
  企業倫理窓口の連絡先をウェブサイトに掲載することはありません。
  従業員の方に伝えることが主眼ですし、広く一般の方々に周知する予定はございません。
  協力企業の作業員の方に直接伝わるような手段を講じたいと思っております。


※安全推進連絡会…すべての元請業者が出席し、活動状況についてなど報告・確認する会議(週一回開催)

私(竹内)は口伝ですべての連絡事項を全作業員に周知徹底するのは難しいと考えています。
Jヴィレッジの掲示板を有効活用するのがやはり効果が高いと思いますが、
現状では様々な掲示物が乱雑に貼られており、また応援メッセージも交じり、とにかく見づらいようです
Jヴィレッジ内の掲示物レイアウトについて改善案を作り提出したいと考えております。



■ 東京電力社員、協力企業社員の健康相談について

Q. 東京電力内の健康面、メンタル面での相談窓口の相談件数が事故以降増えたのかどうか
  去年の同じ期間の数字との比較を教えていただきたい

A. 社内での健康相談を受ける体制を取っておりますが、相談件数そのものを集計してはいません。
  相談窓口に寄せられる件数が増えているというような兆候が見られた場合には
  経営上の問題として調べることになろうかと思います。


Q. Jヴィレッジ、1F敷地内での健康面での相談件数も教えていただきたい

A. 第一原子力発電所では防衛医科大学のほうからメンタルサポートの強化を行っておりまして、
  7,8月でのべ103人の方の相談を受けております。


原発で作業される方はもちろんですが、東京電力の各支社含めた社員の方々に対するケアも大切だと思います。
特に事故以降の様々な方面からのバッシング、嫌がらせがありやなしやと噂されており、
事故以前より精神的負担は多かろうと推察しますが、、、
第一原子力発電所のほうの相談の内訳など今後聞いていきたいと思います。
東京電力広報課長の寺澤さんに以下の紙を手渡して、
メディアの免震棟取材実現に向けてお願いしています。
概要(pdf)
数字の根拠など(pdf)
タイムテーブル(pdf)
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プロフィール
HN:
竹内公太
性別:
男性
自己紹介:
元作業員の視点から何か有意義な記事が書けないだろうかと思い、東京電力さんの記者会見にときどき参加しています。(働いたのは8月の短い間だけです 免震棟の出入り管理で、比較的被曝量の少ない、後方支援のような仕事です 現場で今も高線量被曝しながら懸命に作業されている方々に最大限の敬意を持って、記事を書きたいと思います。
ライター経験は無いので読みづらい点もあるかと思いますが宜しくお願いします。
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