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8to2 竹内公太による福島第一原子力発電所事故関連記事
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先日11月1日発表されました、全面マスクの着用運用変更について、
正門警備の方のみ唯一車外、建物外でありながらマスク着用を省略できる、とのことでした。
これについて詳しく状況を質問しました。
 
(11月2日)
Q. この場合何十台と行き来する車両に付着した放射性物質については勘案しなくて良いのか。
A. 連続ダストモニター(測定器)があるので問題ない
 
Q. 数値が上がった段階ですでにその警備員の口元も放射性物質の濃度が上がっている可能性はあると思いますが、
  これは勘案しないでよいでしょうか? 多少吸い込んでも無視できる量あるいは時間差であると?
A. 法令で定められた濃度の10分の一以下でマスク着用を義務付けており、さらに警報機の設定はそれ以下ですので問題なかろうと思います。
 
(11月3日)
Q. ダストモニターが詳しくどの位置にあるのかわかりませんが道路幅の関係から
  車両とは少なくとも数メートル離れてしまう位置にあるのでは?
  警備の方は車両が入域するたびに入構許可証の有無を確認しに車両に近づくが。
  特に雨が降った時など地面の土などタイヤに付着するなどするのでは。
A. ダストモニターは数メートル離れた箇所にあります。
  しかし車両、特にタイヤに付着した物質は逆に除染が難しいくらいのものですから、正門付近で偶然物質が離れて舞う、ということは考えにくい。
  
Q. 除染が難しいということですが、除染は20km走った後のJヴィレッジで行うものであり、
  走行中にふるい落とされることを考えると、正門付近を出たばかりの車とは違うのでは?
A. 現在はJヴィレッジ~福島第一原発正門~敷地内は、空気中・道路面ともに放射性物質の濃度はさほど変わらない状況です。
 
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■ 作業員の人件費
 
作業員の人件費は東京電力内で見積もりを出してから各元請企業に発注するそうです。(10月31日午前の会見の答弁より)
見積もりについてもう少し会見で質問しました。
作業の内容に加えて、いわゆる危険手当分(東京電力ではそのような表現はしませんが)の見積もりには、
管理区域の内か外か、全面マスクが必要かどうか、ダストを吸い込む可能性、空間線量率などを考慮に入れるそうです。
しかし実際働く作業員が何次請けの会社化ということは考慮に入れられず、元請企業の判断に委ねられます。
これは作業員の方へ本来支払われるべき危険手当相当分の給与にバラつきが出る原因のひとつだと思います。

ところで8月4日のしんぶん赤旗では
 日本共産党の渡辺博之いわき市議の問い合わせに対し東電本店労務人事部は
 「発注先の判断とは別に手当てを考慮すべきとの考えもあり、支給方法については未定であるものの検討中である」
と話したとの報道がありましたが、現在この記事と事実確認、その後の動きなどを確認してもらっています。

…この件がにいろいろうまくいって自分のふところに追加でお金が入ってきたら嬉しいなぁとか考えています…

追報はこちら
■ 作業員向けインフルエンザ予防接種開始
 
東京電力によりますと本日11月1日から福島第一原発作業員へのインフルエンザの予防接種が開始しました。
この予防接種は予約をすれば無料で受けることができ、本日は250人の予約がありました。
東京電力社員1900人分が福島第二原子力発電所、協力会社社員3000人分のワクチンがJヴィレッジに用意されており、
これは今月末までの分量で、来月以降の実施についてはワクチンの接種状況やインフルエンザの流行状況を見て検討するそうです。


■ 全面マスク着用運用変更 一部区域では省略可能に
 
空気中の放射性物質の低下傾向を受けて、作業員の全面マスク着用の運用状況を一部変更するそうです。
20km警戒区域内、また第一原発敷地内の一部で、車両の中にいる場合は全面マスクを携行していれば
着用を省略してもよいとのことです。
 
私が働いた頃、とくに就業間もない時期は加減がわからず、全面マスクの紐をきつく絞りすぎて頭痛に見舞われました。
先日も東京電力社員の方が同じくきつく着用しすぎて具合が悪くなって嘔吐、その際マスクを外したため内部被ばくがないか検査するためにホールボディカウンターを受けるという事案もありました。
また声が通りづらくなるのでJヴィレッジ~免震棟間の車内で特に会話はなく、例えば牛を発見した時などに伝えづらくてもどかしい思いをしました。
(たまたま同じ班に同じ会社の人が多かったこともあり、車中の会話は楽しかったのです)
作業中はもちろんこれからも着用しなければなりませんが、少しでも作業員の方の負担が軽くなると良いと思います。
 
しかし、唯一正門で警備、入構時の手続きを行う方々は、車両の外にいるにも関わらずマスクを着用しなくて良いそうです。
空気中放射性物質の測定器がそばにあるから、仮に線量が急に上がれば速やかにマスクを着用すればよいとのことですが、
例えば何十台と出入りする車両のタイヤに付着した放射性物質が巻き上げる細かな粉塵は考慮に入れなくて良いのでしょうか。
(これは少し疑問なのでまた質問したいところです。 →11月3日追報
 

先日より、現場の作業員の方々のメンタル面でのサポートについて会見で質問しております。
東京電力によりますと、防衛医科大学の協力を得て作業員のメンタル面でサポートする目的で
福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所においてカウンセリングを実施しているとのことです。
相談件数は7~9月でのべ145人の相談がありました。(福島第一で86人、福島第二で59人)
相談内容について全体的に何らかの傾向が見られる場合は安全推進連絡会へ対策を打診する可能性はあるが
現時点では内容の分析もまだ行われていないそうです。
川俣 晋 本部長代理によりますと、そうした分析と対策の必要性は感じておられるとのこと。
 
■ 大型クレーンワイヤー落下、作業員二名が負傷

東京電力によりますと10月29日8:30頃、大型クレーン解体時にワイヤーが落下し作業員2名が複数ヵ所の骨折などの負傷する事故がありました。
協力会社の40代の男性があご、肋骨、両足のすね、右腕に骨折し、ドクターヘリで福島県立医科大学附属病院へ搬送。現在集中治療室で治療中。 また20代の男性が打撲などのけがを負い、業務車でいわき市立綜合磐城共立病院に搬送。
落下したワイヤーは直径28mm、重さは432kgで、当時現場では17名の作業員が一号機建屋カバー建設に使用した大型クレーンの解体作業中でした。
現在東京電力及び現場工事を請け負った清水建設では詳しい事故原因などを調査中です。


■ 冬に向けた対策

・作業員のケア
感染症の予防が中心になり、マスクの着用や手洗いの励行を周知する。
また、11月1日からJビレッジでインフルエンザの予防接種を無料で実施するそうです。

・設備のケア
凍結対策として、屋外の配管のうち特に流量の少ない箇所について、保温材や電気ヒーターの準備を行っている。

(参考)東電が無料でインフル予防接種 11月から全作業員対象に  2011/10/18 21:39  【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101801000984.html
プロフィール
HN:
竹内公太
性別:
男性
自己紹介:
元作業員の視点から何か有意義な記事が書けないだろうかと思い、東京電力さんの記者会見にときどき参加しています。(働いたのは8月の短い間だけです 免震棟の出入り管理で、比較的被曝量の少ない、後方支援のような仕事です 現場で今も高線量被曝しながら懸命に作業されている方々に最大限の敬意を持って、記事を書きたいと思います。
ライター経験は無いので読みづらい点もあるかと思いますが宜しくお願いします。
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