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8to2 竹内公太による福島第一原子力発電所事故関連記事
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注)「福島第一原発での体験」の記事はあくまで私個人の体験と印象です。
 のべ数万人とも言われる作業員の方々それぞれが異なる体験と印象を持っておられると思います。
 情報が不足する中で、私のケースを全体の印象とお取り違え拡散されることのないようお願い申し上げます。
 
 私は免震棟内で後方支援的な作業を行っていました。滞在期間は2011年8月のひと月足らずです。ですから私の見た光景は全体のごく一部であり、浅い理解に過ぎません。
 より高線量の建屋で作業される方や、私とは全く異なる滞在宿、雇用条件の方が大勢おられます。


■ 福島第一原発の体験11
15時出発、免震棟16時~25時、27時帰宿のシフトでは怖い経験がひとつある。真夜中の道路だ。20km圏内は街灯のない箇所も多く、またアスファルトも一部凹凸があるので、スピードを出し過ぎるとちょっとスリリングだ。一度ネコが通りかかってブレーキを踏んだこともあったが、真っ暗な中に牛に立たれていたらと思うとぞっとする。しかしその日から車のスピードは少し緩まった。
 
■ 福島第一原発の体験12
22時出発、免震棟25時~9時、11時帰宿のシフト。
宿で同室の方と勤務時間帯が違うこともあり前日の睡眠時間が4時間で辛かった。ので帰ってすぐに寝たかったが、この日は仕事帰りに元請会社の支部へ立ち寄り、管理区域立入許可申請書や被ばく量測定や個人情報の取り扱いに関する同意書に署名捺印する。本来は管理区域に入る前に提出する書類だが、今回の事故で急増する作業員の登録は大変な状況なのでいた仕方ないのだろう。(後日東京電力に問い合わせたところ、それらの同意は作業者証作成時に得ているので問題はないとのこと)。事務の若い女性の説明を受けながら、若い女性が喋っているのを近くで見るの久しぶりだなあと思う。
宿に着いたのは13時を過ぎてへとへとだったが、先輩はこの後打ち合わせをするという。えっと驚くのだが、先輩は作業以外のこうしたマネジメントを毎日やっている。睡眠1,2時間とかいう話をして笑っていた。元請会社に手続きするからちょっと来い、とは言えないし、事故の対応で本当に大変な状況だし、先輩方が善意で頑張って仕事されていることは重々承知なのだが、それでも、そういった状況の方の運転する車に自分は乗りたくない、と思う。
夜までしっかり寝たいのだが、17時頃に照明の光とテレビの音で目が覚めてしまう。消してください、とも言えず、目が冴えてしまって、しかたなく夕食を摂りに行く。かなりイライラしてしまう。
 
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プロフィール
HN:
竹内公太
性別:
男性
自己紹介:
元作業員の視点から何か有意義な記事が書けないだろうかと思い、東京電力さんの記者会見にときどき参加しています。(働いたのは8月の短い間だけです 免震棟の出入り管理で、比較的被曝量の少ない、後方支援のような仕事です 現場で今も高線量被曝しながら懸命に作業されている方々に最大限の敬意を持って、記事を書きたいと思います。
ライター経験は無いので読みづらい点もあるかと思いますが宜しくお願いします。
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