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東京電力によりますと、事故以来福島第一原子力発電所にて復旧作業の陣頭指揮を執っていた吉田昌郎所長(56)が病気療養のために12月1日付けで退任されるとのことです。
 
参照:「福島第1原発の吉田所長が退任、入院へ」 ニコニコニュース 2011年11月28日15時56分配信
 
病名等については個人のプライバシーに配慮して発表されませんが、放射線による因果関係は確認されていないとの説明です。
 
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私が1Fで働いているとき、確か二度ほど吉田所長をお見かけしました。1度目は免震棟でフィルター交換をしている時、目の前でサーベイを終えた数名の来客を出迎えておられました。その時そばにいた先輩が私のわき腹を小突き、「おい、あれが吉田所長だぞ。 あの人がお前、この大変な現場をずっと仕切ってはるんやぞ」と小声で言いました。先輩は尊敬のまなざしで出迎えの様子をじっと見守っていました。2度目はJヴィレッジから区域外に出られるところで、曲がり気味の背中に多くの人がお疲れ様ですーと声をかけていました。(勤務時は基本的に免震棟にて寝泊りされていたそうです)
 
東京電力には事故の責任などあり手放しで礼賛することはありませんが、吉田所長に限らずあの場所で復旧作業に当たる仕事自体を私は肯定したいと思っています。これまで亡くなられた方、体調を崩された方と同じように、プライバシーの問題から病名は答えられないとのことです。また累積被ばく線量も伏せられています。個人情報をむやみに開示すべきではありませんが、それは被ばく線量と健康の因果関係を推し量るためではなく、現場で仕事をすることがどのようなリスクなのか、電気を使うものとしてその一端を知るためにも、できれば公表していただきたいことです。が、難しい問題です。

12月9日追記
吉田所長の病名と被ばく線量が公表されました
 

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プロフィール
HN:
竹内公太
性別:
男性
自己紹介:
元作業員の視点から何か有意義な記事が書けないだろうかと思い、東京電力さんの記者会見にときどき参加しています。(働いたのは8月の短い間だけです 免震棟の出入り管理で、比較的被曝量の少ない、後方支援のような仕事です 現場で今も高線量被曝しながら懸命に作業されている方々に最大限の敬意を持って、記事を書きたいと思います。
ライター経験は無いので読みづらい点もあるかと思いますが宜しくお願いします。
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