8to2 竹内公太による福島第一原子力発電所事故関連記事
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■ 被ばく線量と個人情報
昨日11月28日に発表のありました吉田所長の退任と入院について、東京電力では被ばく線量は個人情報なのでご回答いただけないとのことでした。
一方でこれまで作業中に体調を崩された方については病名等は伏せられているものの被ばく線量は公表されています。
例)10月27日作業中に体調を崩された方
病名はプライバシーの関係から伏せる
被ばく量については当日の被ばく量は0.21mSv、累積被ばく量は0.79mSv。
10月5日に体調を崩され翌日お亡くなりになった方
累積被ばく量2.02mSv。被ばくは死因に無関係とのこと。
参照:「福島原発作業員が死亡…体調不良、事故後3人目」(2011年10月6日19時33分 読売新聞)
被ばく線量は個人情報のひとつですから基本的に秘匿されてしかるべきものですが公表されるケースもあり、東京電力さんの見解を確認する意味でいくつか質問しました。
Q. 匿名の作業員の方についてプライバシーに関わるから病名は伏せる、被ばく線量は伏せないという判断をこれまでしておられて吉田所長については被ばく線量を伏せる理由は何故ですか
A. 吉田個人が特定されているからです
Q. 被ばく線量は本来個人情報であるとして秘密保持として管理されています。にも関わらず体調不良、死亡時に公表するのはどういった理由からでしょうか?
社会的に公益性のある情報であり、かつ、公表しても個人が特定されるものではないと判断されているからですか?
A. はい、そうです
Q. では10月29日のクレーン解体中のワイヤー落下事故で負傷された方の容態については公表を差し控えるのはなぜでしょうか?
個人の特定には結びつかないと思いますが
A. ご家族の方からはっきりと公表しないようお願いされた
Q. 吉田所長の件、診断としては被ばくとの因果関係の有無は確定できないということですが、
因果関係があった場合、被ばく線量が公表されることはありますでしょうか
因果関係が無かった場合、被ばく線量が公表されることはありますでしょうか
もちろんこれらの情報をご本人、ご家族が公表して差し支えないとおっしゃった場合についてですが
A. 現在お医者様の診察では最終的な被ばくとの因果関係は確定されていません。因果関係があった場合は公表させていただきます。
Q. 被ばく線量と個人情報の取り扱いについてどういった方針か理解するのが難しいのですが
A. 被ばく線量は基本的には個人情報ですから公表を差し控えるべき情報です。
しかし労働災害や発電所内勤務で社会的に関心の高いことですから個人の特定に結びつかない場合に限って公開するというスタンスです。吉田所長の場合は既に個人名が出ているので今までとは違うということです。
吉田所長の病名と被ばく線量が公表されました
吉田前所長は食道がん=被ばく量は70ミリシーベルト-東電は事故影響否定(時事通信社 2011/12/09-12:50)
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プロフィール
HN:
竹内公太
性別:
男性
自己紹介:
元作業員の視点から何か有意義な記事が書けないだろうかと思い、東京電力さんの記者会見にときどき参加しています。(働いたのは8月の短い間だけです 免震棟の出入り管理で、比較的被曝量の少ない、後方支援のような仕事です 現場で今も高線量被曝しながら懸命に作業されている方々に最大限の敬意を持って、記事を書きたいと思います。
ライター経験は無いので読みづらい点もあるかと思いますが宜しくお願いします。
ライター経験は無いので読みづらい点もあるかと思いますが宜しくお願いします。
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